2016年11月6日日曜日

森有礼の子孫










連載漫画「海を越えて」では、ホイットニー家族を日本に呼んだ人物である森有礼が出てきます。
クリスチャンで、伊勢神宮を愚弄したというニセ報道のため、森は暗殺されてしまいます。
その森有礼の妻・寛子さんは岩倉具視の五女ですが、その子供・明さんは牧師になりました。
しかし、明さんはぜんそく持ちだったので、39歳で召されました。
明の妻・保子さんは、清水の徳川家出身ですが、そのお父さんは、勝海舟の娘逸子の夫・目賀田種太郎とアメリカで同期でした。
しかし、保子の父・清水徳川家は事業の失敗で、禁固刑になり財産は処分され、爵位を返上しました。
そこで子供たちはばらばらに預けられましたが、保子さんは姉の住んでいた寮に住むことになり、そこで宣教師から信仰に導かれたのです。
何が幸いするか分かりませんね。
その後、同じ信仰にある森明牧師と結婚し、淀橋に住んでいました。
実家の徳川家は、1928年嫡男の徳川好敏氏による陸軍航空兵分野確立の功労により、新たに男爵を授けられています。
森明牧師の子供は、哲学者の森有正さんでフランスで活躍され、妹の関屋綾子さんは津田塾大学講師・日本YWCA会長もされていました。
ところで、二人のお母さんの森保子さんの妹はホーリネス淀橋教会の第4代牧師の小原十三司牧師夫人・小原鈴子さんです。
小原十三司牧師は、第二次世界大戦の時、治安維持法で捕まり牢に入れられています。
その教会が、今大きく用いられているのです。


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