2016年11月4日金曜日

将軍家




今連載中に漫画「海を越えて」の中に、16代将軍になるはずだった徳川家達(いえさと)が出てきます。
明治になって江戸幕府が倒れたので、将軍は15代までですが、人々は「16代様」と呼んでいました。
この方のお母さんは、津田塾を作った津田梅子のお母さんの姉にあたる方です。
つまり、津田梅子は、世が世だったら将軍様のいとこになったわけです。
ところで、資料で15代将軍徳川慶喜(よしのぶ)のお孫さんが書かれた本を読みましたが、びっくりすることばかりでした。
超お姫様なので、自分で何もしたことがないため、結婚してからと戦争中は苦労されたそうです。
なにしろ、物を買ったら、お金を払うと言うことすら知らなかったわけですから。
面白かったのが、学習院の話です。
子供たちはみんな皇族・華族・名家・お金持ちの集まりなので、どこかで姻戚関係があるわけです。
系図をたどるとほとんどが親戚になってしまうので、みんなが知り合いと言うわけです。
日本史の先生が、一番困ったのは、歴史の話をすると、その子孫が目の前にいるわけで、話づらいと言っていたのが面白いと思いました。
徳川時代の話をするとみんな主人公の方を意識して聞いているわけです。
庶民とは全く縁のない話なので、この本は興味がある方が多くかなり売れました。
前から、徳川慶喜に興味がありましたが、彼が将軍でなかったら、また勝海舟がいなかったら、日本の歴史は変わっていたでしょう。
これも皆、神様の手の内にあるのです。

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